インスリン不足

糖尿病と栄養士さんの食事指導

糖尿病の治療には食事管理が必要となります。
医師の指導に基づき薬物治療を正確に行っていくことも重要ですが、適度な運動と共に食事をうまく改善し、血糖を低くすることが必要不可欠となります。
この病気の場合、カロリー制限に加えて塩分や糖分の摂取、また炭水化物やたんぱく質などバランスのとれたメニューを組んでいく必要があるため、医療機関によっては栄養士からの指導を受けさせる場合もあります。

1型糖尿病の場合、自己免疫などの作用によってインスリンが分泌されないなど、インスリン注射が不可欠な型もありますが、2型の場合、食生活や生活環境が深く関係する型なので、食事療法が重要となります。
食事によって血糖コントロールを改善するために、いつ、どのような栄養素をどのくらい摂取すればいいかなどを決定し、積極的に取り組んでいく必要があるのです。

栄養士の指導はインスリンの働きを考慮した食事内容にするという事が基本です。
同じエネルギーを持つ食品でも、その食品が持っている栄養素の構成が血糖につながる事があります。
特に炭水化物が多く消化も吸収も早いという食べ物は、血糖を上昇させやすいので注意が必要です。
この血糖の上昇についてはGIによって表されています。
GIが低い食べ物を選択しメニューにうまく取り入れていくと血糖コントロールサポートになります。

低GIの食品というと、精白されていない米、つまり白米ではなく玄米、ナッツ類、キノコ、さらに全粒粉のパスタなどがあります。
炭水化物系の食べ物の中でも、低GIの食品をうまく活用することで血糖を下げる効果が出てくるのです。
キャベツなどの葉野菜も食物繊維が多く消化に時間がかかり血糖の上昇が少ない食べ物です。

食物繊維は消化吸収が遅いため、血糖が高くなることもなく、食物繊維の多い食材というのは基本的にカロリーが少ないものが多いので糖尿病にとって理想的な栄養素となります。
消化吸収が遅いため、腹持ちがいいという事もあり、カロリー制限を行うためにももってこいの食材です。

最初はなれない食事療法ですが、栄養士さんに相談しながら献立を考えていくことで、食事内容にも食材のチョイスにも慣れてきます。
医師や栄養士からの指導を受けることは、より良い食事療法を行うためにも必要なことなのです。

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