インスリン不足

中高年の病気でない糖尿病

中高年になると糖尿病になる率が高くなるといわれています。
仕事をしている時には職場で健康診断がありますので、高血糖になっていたり高血圧になっていたりなど、自分の体の変化は数値をもって知ることができます。
糖尿病の場合、自覚症状が出るのはかなり血糖が高くなってから、時間がたってからなので、医療機関の検査などを行わない限り、早期発見にならないことが多いのです。

この病気になっていることがわかっている人は全国に950万人くらいいるといわれていますが、予備軍の数字を聞くと驚きます。
病気にはなっていないけれど、血糖が高い状態でこの先糖尿病になる可能性があるとされる予備軍について、1370万人という数字が出ています。
この病気になっているのではないかと疑われる人、そして病気の可能性が否定できない人でこの数字です。

中高年層に至っては糖尿病予備軍が45人に1人、ということなので、本当に多くの人が将来この病気に苦しむ可能性があるということがわかります。
この病気を甘く見ている人が多いというのも事実です。
高血糖であっても症状が出てくるのは血液循環が悪くなってから、血管障害が起こってからです。
血管障害が起こってしまえば、脳梗塞や心筋梗塞、また神経障害や腎臓への障害、網膜症による失明などの深刻な合併症に陥るという事をしっかり理解しておく必要があります。

脳梗塞も心筋梗塞も、また腎臓への障害も深刻な状態に陥る危険性を含んでいます。
脳梗塞や心筋梗塞は突然死の原因ともなっていますし、腎臓への障害はいずれ透析を行う可能性が出てきます。
透析を行うようになれば、一生です。

時間がかかる透析を週に数回受けなければなりません。
この病気の恐ろしいところはこうした全身にわたる合併症にあるのです。
初期段階では症状が出にくい病気だからこそ、病気ではない、つまり未病という状態のうちに、血糖のコントロールを行うため、医療機関の指導を受けしっかり治療を行い、食生活や生活環境の乱れなどをただすことを積極的に行っていきましょう。


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